コラム COLUMN
大人になるとできやすい根元むし歯とは?歯医者での治療と予防のコツ
こんにちは。
和泉市の歯医者【中塚歯科クリニック】です。
皆様は「根元むし歯」というのをご存じでしょうか。
根元むし歯は大人ならではのむし歯で、「痛い」「しみる」などの自覚症状がなく、病気の進行に気づきにくいという特徴があります。
今回は、根元むし歯のセルフチェックやケアの方法についてご紹介します。
大人に多い「根元むし歯」をセルフチェック
- 以前より歯が長くなったように見える
- 歯の根元が黄色や茶色になっている
- 長い間歯科医院に行っていない
- 年齢が30代以上
当てはまる数が多いほど、根元むし歯のリスクが高いといえます。
「根元むし歯」を正式には「根面う蝕(こんめんうしょく)」といいます。
通常のむし歯とは違うのは、「歯根部」にできるという点です。
つまり、歯と歯ぐきの境目です。
歯の表面は硬いエナメル質でできており、その内部にはデリケートで柔らかい「象牙質」が守られています。
加齢や歯周病などで歯ぐきが下がると、酸に弱い象牙質がむき出しになり、むし歯にかかりやすくなります。
根元むし歯を放置すると、他の歯にもむし歯が進行し、歯を失う可能性があります
また、歯周病を同時に引き起こし、他の全身疾患に悪影響を及ぼすリスクも出てきます。
日ごろから正しいオーラルケアを行い、根元むし歯を予防しましょう。
根元むし歯を予防するためにできることは?
まずは、食後にすぐ歯磨きをして、歯と歯の間の食べかすを残さないようにしましょう。
歯ブラシに力を入れてゴシゴシと磨くと、歯ぐきに傷がつき歯が下がる原因になります。
歯と歯ぐきの境目に軽く当て、細かく動かしましょう。
1450ppmの高濃度フッ素が入った歯磨き粉の使用も効果的です。
また歯周病になっていると、歯を支える顎の骨が溶けていくため、歯ぐきの位置も下がっていきます。
実際、根元むし歯になった人の90%に、歯周病もしくは歯周病の既往歴が確認されています。
さらに、歯ぎしりや食いしばり、喫煙なども根元むし歯の要因に。
歯ぐきは30代頃から下がり始め、下がってしまった歯ぐきは元に戻すことはできません。
丁寧なオーラルケアを行うとともに、歯科医院で定期的にお口の中をチェックする機会をつくりましょう。
【中塚歯科クリニック】では、患者様お一人お一人にきめ細やかな治療を行うために、「歯科衛生士担当制」を導入しています。
歯の治療だけでなく、患者様に合わせたブラッシングの方法や食生活などのご相談も承っております。
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