コラム COLUMN
歯周病と赤ちゃんへの影響~妊娠中からできる赤ちゃんのむし歯予防~
こんにちは。
和泉市の歯医者【中塚歯科クリニック】です。
今回は、妊婦さんのためのオーラルケアについてご紹介します。
妊娠中はホルモンバランスの変化によって、体調や気分にも変化を感じていらっしゃる方も多いでしょう。
お口の環境もその1つで、妊娠時は歯周病やむし歯になりやすいといわれています。
(参照:歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020より)
妊娠中はなぜ歯周病やむし歯になりやすいの?
妊娠中は女性ホルモンの分泌が増えることにより、歯周病菌の動きが活発になります。
また、妊娠中の女性の身体は赤ちゃんを異物として扱わないように、免疫力が下がるようになっています。
お口の中の歯周病菌に対する免疫も弱まるため、歯周病になりやすくなるのです。
症状としては、お口の中のねばつき、歯ぐきの腫れや出血、冷たいものや熱いものがしみるといったことが挙げられます。
もし歯周病菌によって歯ぐきが炎症すると、炎症物質が血液に侵入し全身に回ることに。
そしてこの物質が子宮収縮や陣痛を起こし、早産や低体重児出産のリスクを高めることにつながります。
また、つわりの影響で食事の回数が増加・不規則になったり、気分が悪くて歯磨きができなくなってしまう方もいらっしゃいます。
このような生活習慣の変化により、歯磨きなどのオーラルケアが不足すると、お口の環境が悪化しむし歯になる可能性が高くなるのです。
生まれてくる赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はないのですが、家族との生活の中でむし歯菌が移ってしまうことがあります。
妊娠5〜7ヶ月の安定期に入ったら、1度歯科医院を受診されることをおすすめします。
受診の際には、妊娠中である旨をお伝えください。
歯科医院では、妊婦さんに対応した薬剤を使用し対応しています。
妊娠中に赤ちゃんの歯のためにできることとは?
就寝前のオーラルケアは特に丁寧に行いましょう。
就寝中は唾液の分泌が減り、お口の中の細菌の数が増えるためです。
本来は食事をしたらなるべく早く歯磨きをすることが基本ですが、つわりでできないときは、無理をせずに体調がよいときに磨いてください。
可能であれば、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯間ケアも行いましょう。
バランスのとれた食事も、赤ちゃんの歯を強くしてくれます。
赤ちゃんの歯が生え始めるのは生後6〜7ヶ月ですが、妊娠7週目ごろから歯のもとになる芽(歯胚)ができ始めます。
この歯胚の形成に役立つのが、良質なタンパク質(魚・肉・卵・大豆など)、歯を硬く丈夫に育てるカルシウム(牛乳・乳製品・小魚・野菜類)とリン(魚・肉・卵・大豆・乳製品)です。
また、カルシウムの働きを助けるビタミンD(卵・牛乳)、歯質の基礎を作るビタミンA(豚・レバー・ほうれん草・人参)、ビタミンC(ほうれん草・みかん・さつまいも)なども大切です。
(参照:歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020「噛む!カム!レシピ」より)
和泉市の【中塚歯科クリニック】では、妊婦さんの歯科治療も行っております。
治療は、お母様や赤ちゃんに配慮して無理のない範囲で進めていきます。
妊娠中のオーラルケアで何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
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